紙芝居とは

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紙芝居とは

紙芝居は、1930年頃、日本で生まれました。1950年代から作家による出版作品として発展し、児童文化として確立していき、今、世界へと広がり始めています。紙芝居のすばらしさは、作品の世界を演じ手と観客が「共感」していく喜びです。

この紙芝居の魅力は、独特の形式と特性から生まれています。紙芝居は、作品を舞台に入れ、一枚一枚、画面を抜き、差し込むことで進行します。画面の裏に文章があるため、必ず演じ手が必要となり、演じ手は観客と向かい合って、内容を伝えるのです。演じ手が画面を抜き出していくと、作品の世界は、現実の空間に出ていき広がっていきます。そして、演じ手と観客はコミュニケーションによって作品の世界を「共感」していきます。

独特の形式と特性

紙芝居は、作品を舞台に入れ、一枚一枚、画面を抜き、差し込むことで進行する
紙芝居の特性 紙芝居の特性
画面の裏に文章があるため、必ず演じ手が必要となり、演じ手は観客と向かい合って、内容を伝える
紙芝居の特性 紙芝居の特性
演じ手が画面を抜き出していくと、作品の世界は、現実の空間に出ていき広がっていく
ぬいて広がる
演じ手と観客はコミュニケーションによって作品の世界を「共感」する
共感

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紙芝居のあゆみ

紙芝居は1930年頃に街頭紙芝居という形で日本に誕生しました。
街頭紙芝居は、駄菓子を売るための人集めの道具だったため、作家が自分の人生をこめて作品を作るという姿勢から生まれた作品内容ではありませんでした。
日本の侵略戦争の時は、共感をつくる特性を悪用され、数多くの紙芝居が戦争協力のためにつくられました。 戦後、「平和で人間の命を大切にし、子どもを愛することを原点とする」教育紙芝居運動が起き、「生きる意味とすばらしさ」をこめた優れた出版紙芝居作品の流れがつくられてきました。
1957年、紙芝居出版社として童心社が創立。出版紙芝居は、表面的なおもしろさやウケでなく、楽しさの奥底に人生をうたいあげる文化のとして作家が追求するようになります。
2001年、紙芝居文化の会が誕生。文化としての紙芝居を研究し、学び合い、世界中に根付かせていくことをめざし、活動を続ける中で、世界で最もおおきな紙芝居の会へと発展しています。
 歴史年表:T

紙芝居のすてきな特性

紙芝居の特性
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(まついのりこ著・童心社刊) …生きたコミュニケーションの中から共感が生まれる紙芝居の魅力、特性をわかりやすく描く理論書

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